撮影に関して、NGOの事業に関して、私の努力が足りていないのではないかという疑問はここ最近常に頭の中にあるのだが、読み終えてからけっこうの時間がたった「羊と鋼の森」という小説を先ほど再び手にしたら、偶然、答えともなれるものはそこにあった。 「音楽は競うものではない。…目指すところがあるとしたら、ひとつの場所ではなく、ひとつの状態なのではないか。」 「努力していると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままだ。それを努力と思わずにできるから、想像を超える可能性が広がっていくんだと思う。」 まずは、目の前にあることからやる。楽しみながら没頭していく。限界のある自分の目に見えないところに、自分の想像をはるかに超える未来が、ある。